この米の名前は、タマネギの黒に近い濃厚な色に由来する。この米の黒さはイカ墨からきていると思われがちだが、それについては別のレシピがある。伝統的には土鍋で炊くが、今日では鋳鉄製の鍋やパエリア鍋を使う。
伝統
地方やバルセロナ郊外では日曜日に米を炊く習慣があるが、カタルーニャ地方では木曜日に米を炊いて食べるという世界的に有名な伝統がある。この伝統がどこでどのように生まれたのか、正確なことはわからないが、いくつかの説がある。最もポピュラーなのは、木曜日は家政婦が休みの日だったため、水曜日のうちに米をほぼ出来上がった状態にしておき、翌朝、家政婦がストックを放り込むだけで済むようにしたというものだ。それ以来、ほとんどのレストランでは木曜日にご飯を出すようになった。
米をめぐる地元の祭り
セガ第1工場祭り
デルタ・デ・レブレでは、稲作を祝う2つの大きな祭りがある。田植え祭りは毎年6月に行われ、その後9月と10月には収穫祭が行われる。これらのお祭りでは、歌や踊りが披露されるほか、昔ながらの稲刈りの様子が再現される。カタルーニャの他のお祭りと同様、この2つのお祭りでも食べ物の試食が行われる。デルタ・デ・レブレでは、もちろん米が登場する。