バカラ・ア・ラ・ルーナ
世界中で見られる他の多くの料理と同様、バカラ・ア・ラ・ロウナは調理器具からその名がついた。この場合、ロウナ、つまり深さ1~11⁄2インチほどで、両側に細長い取っ手のついた特殊な焼き型(オーブンで使う取っ手のないものもある)。バルセロナでは、塩ダラのブリキ焼きが大人気。 この料理の起源は、有名なレ・フォンデス(19世紀にバルセロナ市内にあった伝統的なカタルーニャ料理レストラン)にある。
伝統:
カタルーニャ地方では、四旬節は老婦人の姿で表現されることが多い。この老婦人は、手にタラの切り身を持ち、腕には籠を背負っている。伝統によると、この老婦人の脚は1週間が過ぎるごとに1本ずつ引きちぎられる。彼女の名前はラ・ベッラ・クアレスマ。 以下では、バカラ・ア・ラ・ラウーナを含むタラのレシピを紹介する。マヌエル・バスケス・モンタラバン曰く、”カタルーニャ料理で最も覇権を握っているタラのレシピは、間違いなく、バカラ・ア・ラ・ラウーナである。”これは、タラを調理するための絶対的に人間学的な方法であり、大衆哲学の流れの中で見たとき、パ・アンブ・トマケやラ・ボティファッラ・アンブ・シーケスと同じくらい決定的なものである。